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Le départ

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始まり。

引越しが完了しました。
任地に赴任して10日が経ち、同僚の先生ハッサン、奥さんのハディジャ、3人のかわいい女の子の家でのホームステイも終わりです。
さっき、涙のお別れをしました。
というのも、引っ越した家は、ハッサンの家の3軒隣。
でも、明日から家族のみんなが、バカンスの旅行にでかけます。
なので、いろいろ教えてもらうためにお邪魔しても、誰もいないわけです。

でも、これが普通です。
今までは、してもらいすぎていた・・・。
本気でそう思います。
物件探し。
役所手続き。
フランス語学校の手続き。
買い物。
生活の仕方。
近所の散歩。
・・・

これからの一人での暮らし。
どんな人、物と出会うのだろう。

写真は1週間前初めて“サボテン”を食べた時のもの。
ビクビクして食べたけど、おいしかった。
今まで食べずに過ごした自分に、少し後悔しました。
これからの出会い、想像もしない出会いを楽しんでいきたいです。

最後に、昨日ハッサンの家に一人で留守番してた時のこと。
家の中から鍵をかけ、鍵を抜こうとしたら・・・鍵が折れました。
ということで、半日家を出られず、ハッサンたちの帰りを待ちました。

今日、新居で洗面台を磨こうとした時のこと。
水道を止めようとしても、止まりません・・・。

鍵が折れる、水が止まらない。
日本では体験したことのない、珍事でした。

# by coffeeshopdabada | 2010-08-09 07:13 | モロッコ・イスラム

le proverbe

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ことわざ 諺。

Petit à petit l'oiseau fait son nid.
鳥は少しずつ巣をつくる、少しずつ事は成就されるものである。

昨日、お世話になっている家族の親戚の家でけん玉をした。
けん玉をモロッコに持ってきて、自分からぐいぐいとアピールはしていなかったが、ホストファミリーが夢中になってきて、私も自然に教えるようになってきた。
で、昨日、親戚のおじさんも夢中になった。
“一日どれくらい練習したらいいの?”って聞かれて、
“私は毎日3時間くらい練習したよ。
 でも、毎日5分ずつでも続けたらいいよ。
 Petit à petit(少しずつ)”って答えた。

すると、おじさんがこの諺を教えてくれた。
それをきっかけに、日本にはどんな諺があるのか教えてと言われ、一生懸命いくつか説明した。
言葉たらずの説明でも、おじさんたちは理解してくれ、フランス語でもあるみたいだ。
そして、モロッコの人たちも、同じような諺を口にするみたいだ。
宗教や国、文化が違っても、人間としての本質は同じだなぁ。
そんな風に感じた。

毎日少しずつ。
私の心の支えになりそうな気がする。
鳥を見るたびに、自分に言い聞かせていこうと思う。

# by coffeeshopdabada | 2010-08-08 00:16

le café au lait

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カフェオレ。
フランス語を習い始めて、ずっと気になっていたことを書く。
小さいころから馴染みのある“カフェオレ”。
これはフランス語からきた、日本語だということに気づいてしばらく経つ。
幼いころからずっと、カフェ and ミルク のような意味だと思っていた。
でも、フランス語を習い始めて疑問を感じだした。
フランス語では、カフェ in ミルク のように直訳できる表現だからだ。

日本では、お湯とコーヒーでブラックコーヒーを作り、そこに牛乳を注ぐ。
このイメージで育った私には、フランス語の
“コーヒー in ミルク (cafè au lait)”がしっくりこない。
“ミルク in コーヒー”だからだ。
でも、こっちにきて納得した。

鍋であっためた牛乳に、コーヒーの粉を溶かして飲むのが普通だ。
まさに“カフェ in ミルク”だ。

# by coffeeshopdabada | 2010-08-05 10:34 | モロッコ・イスラム

l'enfant

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子供。
任地アガディールに来て6日がたちました。
同僚となるハッサンさんの家で、ずっとお世話になっています。
またホームスティです。
そして、家探しや役所手続きを、自分のことのようにお世話してくれています。
仕事は、ちょうどバカンスと重なってしまったため、9月までは語学学習と身辺整理をしながら過ごす予定です。

さてさて、昨日の夕方のことです。
語学学校に一人で出かける時のことです。
“タクシーに乗る場所わかる?”
“荷物はいつも気をつけてよ”
“困ったらすぐに電話してよ”
・・・・
始めて私が一人で行動するもんだから、色々と教えてくれて心配してくれる。
そこで私は、つまりながらフランス語で
“私は、モロッコでは、子供です。
 頑張って、行ってきます。”
 
全てを親にしてもらっていた子供時代。
近所に一緒に出かけて、大人達の会話に入れず、隣でただ立って待っていたあの頃。
今の自分と重なります。

“今はまだ子供でも、とっても早く成長するよ!”
そんな風に優しく支えてくれる、ホストファミリーです。


写真はお世話になっている家族の、3人娘の長女。
私のお姉ちゃんです。
いつも遊びを教えてくれて、フランス語を教えてくれています。
前任者の方が、いろいろ日本のことを伝えていて、プレゼントも残していて、こんな風に浴衣を今日は着てくれました。



ブログの更新、なかなかできませんでした。
お世話になる家族の前で、PCにできるだけ向かうのはやめようと思ったからです。
私は変わりなく元気です。
相変わらず、周囲の人たちに支えられて、問題なく生活しています。
有り難いことです。

# by coffeeshopdabada | 2010-08-03 17:37

La Chinoise

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中国人。

こっちに来て、毎日必ず“シノウィ~”と声をかけられます。
自分が日本人である以上、反射的に“ちゃうで!!日本人やし!!”って言いたくなりますが、ぐっとこらえて“ニーハオ”なんて言ってみます。
で、その後に“日本人やで”って言ってみる。
すると、何人かの人は態度が変わったりもした。
・・・。
なぜだろう?
こんなことを、毎日歩きながら考える私でした。
今、私の中ではいくつかの考えがある。
書き留めておこうと思う。

・中国人も日本人も韓国人も、はっきり言って分からない!
 1ヶ月日本を離れ、日本人の顔をあまり見なくなると、正直言って日本人の私でも区別ができません。
 一緒に住んでいる家族でさえ、“中国から来たんやった?”ってな感じだ。
 海外の人が、アジア系の顔を見て“中国人や!”って言うのも自然だ。

・人種差別は世界共通!?
 これは残念なことだけど、“シノウィ~”っておちょくって声をかけてくる奴もいる。
 人間は、国籍が違っても、自分より弱い立場の存在を作り、優位に立とうとするのが本能なのか?

・中国って・・・
 中国人を差別用語のように使うのはなぜ?
 モロッコでも日本でも、身の回りにある物はmade in CHINA。
 生活するのに、中国なしではやっていけないのに、なぜだろう。
 自分の中にも、少し中国に対して負のイメージがある。
 だから、“シノウィ~”と言われて腹が立つ。
 中国に対しての考えをまとめたいと思う、今日この頃です。

・教育
 道徳の授業や社会の授業で、差別はだめ!過去の過ちをみつめよう。
 てな感じで、幼いころから学校で教わってきた。
 日本人も、外国人に対して差別的な発言をしていると思う。
 でも、人格を持った人はそんな発言はしない。
 モロッコの人権的な教育は、行われているのか?
 モロッコの教育はどんなものなのか?
 これから学んでいきたいと思います。


ごちゃごちゃと、嫌なことを書きましたが、一緒に過ごしていると国籍なんて関係ない気がする。
こんな風に、通りかかると笑顔で寄ってくる子供がいる。

# by coffeeshopdabada | 2010-07-27 21:20