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la trace

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“足跡”

言葉を自由に操れない私が、
小学生と一緒に体育をする。
うまく行ったり、うまくいかなかったり、
喜んだり、落ち込んだり、
ドアを思いっきり閉めたくなったり、
ドアが壊れるからやめとけ
と言い聞かせる自分がいたり・・・。

そんな毎日です。

今日は、腹を立てた日でした・・・。

そんな毎日の積み重ねが、
子供たちとの何かつながりができる、
そう信じてやっていきましょう。


授業を始めて3週間。
モロッコ版 前ならえ は、
定着してきています。

人の話を聞かず、好き勝手する奴、相変わらずいます。
そんなこんなで、今日の最後は、学校のガードマンを呼んできて、
通訳をお願いして終了。

“授業中に邪魔をする・・・
 人の話を聞かない・・・
 友達とケンカする・・・
 そんな子たちと、授業したくない。
 そんなんなら、もう体育しに来ません。”

最近の必殺技です。
大人げない私ですが、本心です。
小学校の先生が同席せず、私だけの授業。
いつだってやめてやる!!


そうすると、帰りがけに私の言葉を理解した子や、
後悔する子は、“ドキッ!!”とした表情になります。
大人げないと、少し反省しますが、
子供同士のけんかのようにやり合う方法しか持っていません。

来週はどうなるか・・・。
私の“足跡”はまだまだ薄く細い。
少しでも濃く、太く!!
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by coffeeshopdabada | 2011-10-28 03:51 | 活動

un homme

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“ある男”

写真は、インズガンという大きな市場のある街の
タクシー乗り場の写真。
ここは、庶民の買い物の街ということで、
めちゃくちゃ活気があります。
また、交通の拠点ということで、
交通量と人の数がすごく多い場所です。
正直、この場所はずっと怖く感じていて、
あまり使いたくない場所でした。
が、今年度は、毎日と言ってもいいほど、
この場所に足を運んでいます。
ここを拠点に、毎日の活動先へ行っています。


さて、この場所で“ある男”にあったのですが、
モロッコの通勤・通学ラッシュは、
バスやタクシーを捕まえるのがとても大変です。
この写真のように、沢山のタクシーが集まる場所に、
人も密集します。
しかも18時ともなると、日がくれ出し薄暗くなります。
そんな中、誰もが我先にと、順番なんか無視して席の取り合いです。
私、その戦いに参戦できるほどの度胸がありません。
ということで、ずーっとタクシーを待ち続け30分は経過した頃、“ある男”にこの場所で出会いました。


“ある男”の彼は、この近くのバス会社で、荷物を管理しているおじさんです。
おじさんは、あるとき外国人である私に、本来なら請求しないはずの手数料を私に請求し、
私は少し腹を立てながら、話をしたことがあります。

私:なんでみんなお金を払ってないのに、私だけ払うの?
彼:他の客は、バスの乗り継ぎで、ここから乗る客じゃないからだ。
私:この会社のバスに乗るとき、一回も払ったことないのに、何で?
彼:まぁいいから払え。
私:マラケシュから乗るとき、いっつも払ってないよ!!
彼:まぁいいから払え。次回からただにしてやるから。
私:・・・

こんなやり取りのあった“ある男”です。
が、そのやり取り以来、彼とは会った時には挨拶し、約束通りというか、
それ以来お金をとられることはありません。

そんな彼が、夕闇にくれていく、薄気味悪いタクシー乗り場で、明るく挨拶してきます。
私は、正直嬉しくない気持ち・・・。
自分がのりたいタクシーを彼に告げると、彼は、私のためにタクシーを探し始めました。
外国人から金を取ろうとする、いやらしい“ある男”だったはずの彼は、何とも親切な彼へ。

そして、数分後、私の乗りたいタクシーがやってきました。
しかし、争奪争いが激しい通勤・通学ラッシュのため、タクシーはすでに満席。
諦めた私の横で、“ある男”は戦います。
後部座席に乗っていた学生を引っ張り出し、
“この女性を先に家へ帰らせてやれ!!”
と言いながら、彼の場所を私へ譲らせました。

なんとすごい力技。
しかも、学生の彼も、反抗しない・・・。
なぜなんだろう???

その上、タクシー代は“ある男”の彼が払ってくれました。

私、戦わずして席をいただきました。
ありがとうございました。

でも、何だかおかしな気持ちです。


モロッコで外国人として生活していく中で、損すること。
お金をぼったくられること。

得すること。
一度仲良くなると、親切にしてもらえるとこと。
そして、外国人だから常に目立って、かわいがられること。


“ある男”
ずっと前に取られたお金は、彼の親切な行動でちゃらになりました。
そして、モロッコ人の気前よさと、正義感に助けられた出来事でした。
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by coffeeshopdabada | 2011-10-27 00:46 | モロッコの街

Le terme

“期限”

最近すでに、帰国する時を意識して、時々さびしくなっています。

振り返ると、モロッコに来てすぐ、自分の活動先がないことや、必要とされていないことを感じ、何のために来たのか・・・と日々落ち込んでいた日々。
新年度になり、小学校3校に行って体育をするようになり、自分の居場所ができました。私がいることで、体育の授業ができ喜ぶ子供たち。何よりも嬉しいことです。

そんな風に、やりがいを感じつつ日本に帰る日のことを考える・・・。
最近めっきり写真を撮らなくなった私ですが、帰国を考えると写真に収めておきたい物が沢山あることに気づきます。
来週から、カメラを持ち歩いて過ごします。

あっ、前回のブログは、私の失態についての内容でした・・・。
その翌週はいったいどうなったのか・・・?少し気になりますか・・・?
今週は、自分のやり方を工夫し、ブチ切れることはありませんでした。
詳しくは、写真を撮りながら後ほど・・・。


さて、写真はありませんが、先週と今週の土曜日、小学1年生の授業に潜り込んで授業を受けています。授業を受けながら、日本とは少し違う授業の様子を体験し、こんな経験日本ではできないし、日本の人たちに見せたい!!そんな思いで一杯です。足しげく通い、いつの日か写真をお届けします。

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最近の成長。
アラビア語のアルファベットをようやく覚えました。
この成果が、モロッコの人たちと私の距離を、何だかギュッと縮めたような気がします。
人の名前くらい、書けるようになって帰りたいと思います。
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by coffeeshopdabada | 2011-10-23 04:42 | 頭の中

au vestiaire

“更衣室で・・・”

ただいま、めずらしく我が家は停電です。
理由は分かりませんが、家も近所も停電です・・・。
すぐに電気が来ることを期待し、何もできないのでブログでも更新します。

さて、ようやく活動が本格始動しました。
新学期が始まり、体育の授業をする小学校にあいさつして回り、ようやく時間割が決定し、今週から授業が始まりました。
とは言っても、月曜日にひとつの小学校に行ったら、
“え?今日からだった??”と校長先生・・・。
次の回から始めることができました。

さて、新年度になり、私はモロッコ人の先生と授業をするはずでしたが、案の定授業は私ひとりでやることになっています。
時々、授業時間に子供と一緒に体育をしに来る先生がわずかにいますが、授業は私にお任せで消えてしまいます。
一人の先生は、“今日は1回目だから、顔を見せに来たけど、次回からは来ないわよ!!”と宣言されました。

さて、昨年度の私は、“なぜ私は一人で崩壊授業をしなければならないのか・・・”そんな風に考え、自分が求めてきた状況と現実との狭間で、いらついていました。
しかし今年の私は違います。一言で言えば、あきらめの境地です。
モロッコの先生たちは、体育の授業をしたがらない、教育委員会に行って、状況を変えようとして相談して環境を整えたように見せても、現場に行けば同じ。授業は外国人の私に丸投げ。
体育をしに来た外国人に、自分の生徒が体育を受ける。
決して自分が体育をしようとは考えていません。

はい、ダラダラ書きましたが、今年は当たって砕ける日々です。
モロッコに来て、フランス語は勉強してきて、日常生活は何とか過ごせます。
しかし、アラビア語は未だに初心者。
小学6年生は、私のフランス語の意図をくみ取ってくれ、大きな問題無く体育ができます。
5年生、4年生、3年生になると、この順で段階を追って、悲惨な結果です。

そして今日・・・。“更衣室で・・・”

今日の授業は午後から3クラス。
初回ということもあり、思うように行くわけもなく、でも何とかウォーミングアップと鬼ごっこをして、思いっきり子供たちは汗をかいて、何とか家へ追い返しました。
しかし、私の怒りは頂点に!!
はらわた煮えくりかえっています。

私、こういう時・・・物に当たってしまいます・・・。
恥ずかしいですが・・・。
更衣室の前に置いていた椅子、子供たちもいなくなり、蹴飛ばしてしまいました。
自分が痛いのは知っているのに、左足の甲で蹴りあげてしまいました。
更衣室に入って、まだまだ怒りは収まらず、ペットボトルと椅子がもう一度ずつ飛びました。
そして最後に、更衣室の扉を内側から勢いよく、強い力で締めました。

・・・・。

恥ずかしながら、荒れ狂ってしまいました・・・。

こんな姿は誰にも見せられない、そんな思いで更衣室の中で自分の気持ちを落ち着かせ・・・、そろそろ出ようとした時・・・。

扉を開けようとしたら、扉のノブが壊れているもよう。
中から開けることができません。
扉を蹴るも、たたくも、誰も気づいてくれません。

時間は経過し、生徒たちが全員下校。
先生たちも同時に帰宅・・・。
“私、更衣室で夜を超すのかしら”、決して死ぬわけではないけど、嫌だ!!と、一気に焦ります。
さっきまでの怒りなんて、どっかに行ってしまい、そこまで怒りちらして、この状況。
自分に笑ってしまいます。

そんな時、近くにあるトイレに男の子が来て、大きな音や声で助けを求めるも、彼は去って行きました。おそらく彼が最後であった・・・。
このまま朝まで“更衣室で・・・”なんてドラマのようなシナリオを考えたものの、私の手元には携帯電話。
校長先生に電話し、学校の警備員のおじさんに電話してもらうよう頼みました。
校長先生は、学校にはおらず、遠く離れた街にいて、“俺は何もできないよ~”なんて言われた時には、どうしようかと思いましたが、隣の小学校の校長先生に電話をしてくれたようで、更衣室を外から開けてくれた時は、その校長先生と警備のおじさん、そして、近所に住む男の先生の3人がいました。

“更衣室で・・・”
今の自分のおかれる環境に怒りを爆発させていた私が、出る時にはそんなことを忘れ、とにかく“開けてくれたことに感謝”していた私です。

モロッコの嫌なところ・・・
言葉の面で半人前以下の私に、授業を丸投げするシステム。
でも、そんな無謀な状況でも、子供は私をバカにしながらも、なんやかんや和気あいあいと全力で走りまわって汗をかいています。
彼らの全力で、裏表のない姿勢に、崩壊授業ですが、何だか心がほっこりしています。
モロッコの子供たちの純粋なところ、言葉が通じないはずなのに、誰やかれやが私を助けてくれながら何とかなる人同士のつながり。
そんな日本ではなかなか感じられない“ほっこり”を、モロッコでは沢山感じられています。

怒りが頂点に達していた私、
“更衣室で・・・”笑顔になっちゃいました。
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by coffeeshopdabada | 2011-10-14 06:47 | 活動