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L'aventure N*3

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“冒険 第3弾”

モロッコ最高峰、その名もトゥブカル山。
富士山よりも高い4165m。
そんな山に、何のトレーニングもせず、登山靴も持たず、ただの勢いと集団のパワーに巻き込まれ、登山することに。
初日、標高1700mくらいの街から登山開始。
目指すは、山小屋のある標高3200m。

スタートしてみるも、歩けど歩けど着かない。
休憩をこまめにはさみ、そして、高山病を恐れてスローペースで歩くこと8時間。


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見えたどーーーーーーー!!!!!!
目指していた山小屋。
明日の登頂に向けて早く寝ようという頃、我々のチームは緊急会議を開くことに・・・。

初日のペースだと、登頂後に山小屋に泊まらず、下山することは不可能だろう・・・
そんなことをガイドが私たちに言うのです。
そして、延泊を検討するも、私たちの所持金は少なく、延泊するだけのお金がありません。
全く、私たち、4000m級の山に登るというのに、全く勉強不足、作戦不足です。

ま、体力的な心配や、翌日のホテルをどうするか、いくつかの問題はありながらも、
“みんなで登頂を目指しましょう”
ってことで、意見一致。

翌日、朝5時30分。
頂上目指して出発。


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登りだして思ったこと、
・・・
私、登山をなめてました。
しんどいです。
何だか空気が足りません。
ゆっくり歩いても、斜面が急で息があがります。
そして、軽い頭痛です。
頂上が遠いです。
頂上諦めて、下山ってのもありだな・・・
そんなことを思いながら歩いた時間帯もありました。

そんな時、支えになったのが、一緒に登ったメンバーの支え。
そして岩山に咲く花。
厳しい状況は一緒なのに、優しく支えてくれる仲間、ありがとう。
今回特に感じたのは、男性陣の強さ。
たくましさを感じて、安心して支えてもらいました。
ありがとう。


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そして、山小屋を出て4時間。
ついに!!登頂しました!!!
いやぁ~最高です。
途中、崖の怖さに涙した隊員もいたし、それぞれ口には出さなかったものの、挫折しそうになった時間帯もあったことでしょう。
でも、我ら全員が登頂です。
自然に涙が出てきました。
一生懸命に仲間と何かを成し遂げる。
久々に感じたこの感覚、私の大好きな感覚です。
みんな、ありがとう。


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登頂後、それぞれ考えること、思うこと色々あったことでしょう。
私たちよりも、高齢の方が登頂すると、また違った感動もあるはず。

私はというと、中学校で働いていた時のことを思い出しました。
感動して涙を流す・・・。
私はいつから流して無かったかな?
中学校を離れてからは、そんな感動なかったかな・・・。
バレー部の練習で、生徒に思いが届かず、感情的に怒鳴って涙を流したこと。
生徒たちに思いが通じて、練習や試合でひたむきな視線で、全力で戦っていた彼女たち。
そんな姿に感動して泣いたこと。

体育大会で、普段つっぱている生徒が必死に走っている姿に感動したこと。

マラソン大会で、ただただ生徒の走る姿に感動したこと。

コーラスコンクールで、自分のクラスの発表を聞きながら、全身に鳥肌が立ち涙したこと。

大学4年間、サッカーは真面目にやってきた。
仲間に恵まれ、インカレでチームがまとまった時の感動。
ゴールを決めて仲間とじゃれ合った時の感動、しんどいトレーニングを終えた時に声をかける時の喜び。


私、モロッコに来てそんな感動何も感じていませんでした。

頂上で独りになって考えたこと・・・
日本に帰って、先生やりたい。
働くことで感動がもらえる仕事。
しかも、自分の得意なことで仕事ができる。
日本でやっぱり働くなら先生だな。

モロッコに来て、違う人生の生き方をしている人を見るたびに、自分の職業も考えることが多かった私です。

でも、そんな迷いは登頂記念に無くなりました。

モロッコの山に登り、自分の心にあった迷いの山も越えられた、
そんな冒険でした。
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by coffeeshopdabada | 2011-08-08 08:42 | 頭の中

l'aventure N*1

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“冒険 №.1”

モロッコの学校が終わり、日本では考えられないくらいのバカンスが始まって半分くらいが過ぎました。日本で毎日疲れきるまで働いている皆さん、ごめんなさい。こんなに自由な時間をいただいています。

さて、バカンス中は色々と冒険をしたいと思います。

第一弾は、ドイツに住んでいる先輩との再会。
彼女は、私の大学時代の先輩で、一緒にサッカーをした戦友です。
練習前、練習後、毎日欠かさず一緒にストレッチをして、お互いの体の手入れをし、怪我なく最高のパフォーマンスができるよう、いつも一緒に過ごしました。
その中で、人とはあまり話さないような、内面的な話をしたり、お互い普通じゃない変な感覚を持っていることから、いいコンビだと自分では思っています。

そんな彼女は、大学を卒業後、ドイツに住みたいということとドイツでサッカーがしたいということで、独学で語学を勉強し、自分の力でサッカーチームを見つけ、ドイツに本当に住み始めた。
彼女がドイツに行ってからすぐの冬、私は彼女の元へ独りで旅行。
初めてのヨーロッパ。
初めての英語じゃない外国語。
そこで感じたことは、私の刺激となって今の自分の糧になっているだろう。
そして、彼女の元を訪れた4年前の冬、異国の地で住む彼女は、グランドで誰よりもボールを飛ばすたくましさとは少し違ったたくましさを持っていた。

そんな彼女との待ち合わせは、パリ。
お互い日本とは違う異国の地に住み、自分たちの目指したフィールドにいる。
教会の中でお祈りする女性を見て、ふとドイツで見た光景を思い出し、自分が過去に目指していたフィールドに、今自分が立っていることを実感した。


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さて、久々に再会し、街を歩くも、予想以上にフランスという国はすごい。
自分が1年間モロッコに住んでいるからだろうか、ただただすごい。
歴史の中に生きている。
そんな感じがする。
芸術の中で生活している。
日本もモロッコも好きです。
でも、フランスも好きです。
でもでも、フランスの歴史を知らなさすぎた。
パリにいる間に、実物と歴史がつながらず、今頃モロッコに戻って来てから勉強中です。


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今回の冒険は、モロッコで出会ったフランス在住の方を訪れるという目的もあった。
その方が仕事をされている“Invalide”
限られたフランス滞在中に、時間がなければ行かなくてもいいや・・・そんな風に考えていた場所。
でも、行ってみて良かったです。
ここには、ナポレオンのお墓があります。
お墓って、ただのお墓じゃなかった。
デカ過ぎです。
そして、モロッコのハッサンⅡ世のお墓は、このナポレオンのお墓の創りを真似しているのではないか。
私は、日本の昔の建物をすごいと思っていたけど、世界にはすごいものが沢山あると、田舎者の驚きを感じました。
そして、ナポレオン、フランス革命、そんな言葉を聞くたびに、世界史を避けて今まで来ていた自分の愚かさを感じたものでした。


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次は、ゲームの世界でしか見たことのなかった鎧。
私、真剣にゲームの世界だと思いました。
でも、昔こうして戦っていたのですね。
これが戦争だったのですね。
日本の武士が身に着けていた鎧は、ヨーロッパのこんな鎧と比較したとき、互角に戦えるのだろうか?
ヨーロッパってすごいんですね。
またまた田舎者の驚きでした。


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最後に、今回の滞在中、モロッコで出会った方にお世話になりました。
ホテルに滞在するのではなく、お勧めのアパートホテルに滞在。
そこで、準備してくれた日本食を食べ、自宅のように生活。
私の冒険第1段は、やはり人様に助けていただき、充実したものとなりました。


日本だけの物差しじゃ、世界ははかれないなぁ。
冒険第1弾で感じたことは、田舎者の驚きでした。
ドイツの先輩を訪ねた時、巨大な石の文化に感嘆した。
今回は文化、歴史というものが、どれだけ大切かということを思い知らされました。
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by coffeeshopdabada | 2011-08-06 06:32 | 頭の中

le goûter

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“おやつ”

ブログに更新するかどうかまよいましたが、記録として、今後のネタとして更新します。
モロッコでは、夕方6時ごろに家族や近所の人と一緒に“おやつ”を食べます。
モロッコの甘いお茶と一緒に、家で作ったパンやクッキーなどで、仕事や学校を終えて一息つきます。
ただ、私は5種類もの薬が最近のお友達。
薬でお腹が満たされそうです・・・。


私、先週の月曜日から体調を崩していました。
活動後、頭が痛い、体がだるい、下痢、授業に集中できない・・・
夜22時に帰宅し、体温を測ると38.8度でした。
そして、水を飲んでもすぐにトイレに駆け込み、非常にしんどかったです。

今はかなり回復したので、PCに向かってポチポチやってます。

さて、月曜日の22時に寝た私、翌日火曜日の10時まで寝続けました。
頭の痛みと、なぜか寝ている間に見る、数字と図形の夢にうなされ、お腹は減ったものの作ることができず、またベッドに入る。

そんな時、救世主ハディジャさんが訪ねてきてくれました。
同僚のハッサンの奥さんで、月曜の夜寝着く前にハッサンに体調不良のメールを送っておいたから、心配して来てくれました。
そして、私の様子を見て
“荷物を持ってうちに来なさい!!”
って、私の説得力の無い“もう大丈夫”っていう言葉を押しのけ、いつもより強い口調で
“何が大丈夫なのよ!!病気の時は1人でいちゃだめよ!!”
ということで、“10分後荷物を持って行くね”と言い、荷造りへ。
しかし私の体が言うことを聞きません。
顔を洗うこと、薬を取り出すこと、いつもは平気な作業ができません。
少し動くと、ベッドに倒れこみ休憩。
結局、荷物を持って4軒隣のハディジャさんの家に行きついたのは1時間後でした。

そして、食事と解熱剤をもらい寝る。
夕方、軽食を食べさせてもらい、夕飯も食べさせてもらい、この日の夜は泊めてもらいました。

さて水曜日。
熱も下痢もなく、様子を見ようと思い、午前も午後も活動に行くことに。
いつもより体力的に楽に過ごそうと、日陰で指示を出すことに心がけ、何とか活動終了。
この日は、下痢に苦しむこともなく、体を自由に動かせるということに感動した1日でした。

木曜日、お腹の中に悪い菌がいれば、また下痢がくるだろうと思い、薬を飲まず様子を見る日としました。
結果、活動に向かうバスの中で波はやってきました。
なんとか小学校にたどり着き、事なきを得ましたが、私のお腹には何かいるようです。
明日、病院へ行こうと、遅すぎですが決心しました。

金曜日、お世話になっているハッサンさんとハディジャさんの付き添いのもと、病院へ。
検便があるとは知らず、採血が怖いな~なんてビビっていたら、採血じゃなく検便よ!!と笑われ、検便へ。
しかし、“はい、検便しなさい!!”と容器を渡されても、そんな瞬間に出るわけないよ・・・
と困った顔をしたら、“牛乳でも飲んで出してね”と、腹痛を意図的に作るよう促され、指示に従い・・・大成功。
計画通り、お腹を下しました。
ただ、牛乳じゃなくヨーグルトにしましたが。
結果、私のお腹の中に“アメーバ赤痢”という菌がいたようで、そいつが高熱と下痢を引き起こしていたようです。
思い返せば、月曜の夜中のトイレで、夕方に食べたスイカだと自分に言い聞かせたのですが、血の混じった下痢をしたなと、今さらながら思い出しました。
この菌は、潜伏期間が1~4カ月あり、体力が弱った時に発症するそうです。
月曜の朝食べた物がいたんでいたのか、それとも以前から菌を持っていたのか不明ですが、この日から“菌”を退治すべく薬を飲むことに。

土曜日、日曜日の週末は、ベッドとソファーでたっぷりと睡眠をとり、体力回復に努める。
朝10時までベッドで寝、昼の13時にはソファーで昼寝。気がつけば18時。
そして夜はいつも通り12時近くに就寝。
こんなに寝れるんですね。
さて、明日からの活動に向けて、今日も寝ようかな。
明日しんどかったら、活動休ませてもらうけど、省エネモードで活動に行きたいと思っています。
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by coffeeshopdabada | 2011-06-06 05:41 | 頭の中

L’ordre de priorité

“優先順位”

ものすごい勢いでブログの更新をしています。
来月6月22日で、モロッコに来てから1年が経ちます。
7月には、JICA事務所、モロッコ教育省、任地教育委員会で、中間発表というものがあります。
1年間の活動を振り返り、自分の活動を皆さんに知っていただくことができる機会です。
各機関でプレゼンテーションをするが、そろそろ準備しなくては・・・と、最近考えている。
振り返ってみると、複雑な気持ちになる。
この約一年、私の優先順位第1位は、
“語学勉強”だった。
日本語以外の言葉で、思いを伝えられないので、全く話にならない。
そんな状況から抜け出したくて、何よりも勉強に時間を当てた。
しかし、その語学もフランス語だ。
現地の人たちがしゃべる、アラビア語モロッコ方言ではない。
したがって、いくらフランス語を勉強しても、子供たちや近所のおばちゃんたちとは、いつまでたっても挨拶しかできない。

それでよかったのだろうか?
今年度の授業がもうすぐ終わる。
彼らの授業を、言葉が不自由だからといって、何となく遠慮して積極的でない自分がいた。
しゃべれなくても、表情や体で、もっと子供たちに思いを伝えられたのではないか。
彼らとの授業は、今後二度とない。
そう思うと、授業に対してもっと真剣に取り組めたのではないかと、自分に反省する。
教師として一番大切にすべきものは、子供たち・・・。
いつか同僚の先生から言われた言葉が頭をよぎる。

しかも、読書や日本のニュースすら見ていない。
私って不器用な人間だなって思う。
もう少し器用に、いくつかのことが進められればいいのに・・・。
語学ばっか勉強してても、知識が増えない。
知識が増えれば、会話もはずみ語学力もつくだろう。
日本語で文章を書こうと思っても、日本語の表現力は乏しいまま。
日本語さえまともに操れない奴が、外国語だけ勉強してどうする・・・。

しかし、こうしてブログを更新しながら、今までの活動を振り返ると、なんだかちゃんと活動しているように見える。
日本とは色んな事が違うモロッコで、こんな風に少しでも活動しているように見えればそれで十分なのかな?
小学生、中学生と接する中で、思い通りにできない自分、周囲に甘える自分が、何だか恥かしく思える。
モロッコに来て1年、甘えっぱなしの一年だったと今思う。
愚痴ばっかりこぼした一年だったかな。
“ボランティアなんて、愚痴こぼすくらいなら辞めて帰ればいい”
“甘えてるんじゃない”
その言葉が、一年間の自分を振り返るとグサッとささる。

結局は、自分の力がまだまだ及ばないだけの話で、自分の力不足なんだよなと思う。
要は、自分の力を高めなければならないということ。
海外に出て成長してくる、そんなことを言っていた自分が、まさにその壁にぶち当たっているんだな。
修行じゃ、修行。

最近感じること、海外に住めば自然に語学が身に着く・・・
そんな思い込み、大間違いです。
いくら一緒に過ごしても、努力しない限り身につかない。
自分次第です。


自分の中の優先順位を、少し変えていくべきかな。
残り10カ月のモロッコ生活。
どうする自分!!

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子供たちは、なついてくれる子、いたずらをする子、面倒くさがる子、バカにする子、無邪気でかわいらしい。
そんな彼らに、もっと係わっていかなければと思う。
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by coffeeshopdabada | 2011-05-30 21:23 | 頭の中

Une année entière

“まる1年”

久しぶりの更新です。
更新しないことで、心配してくださった方、ありがとうございます。
特に病気をするわけでもなく、いつも通りの日々を過ごしていました。
またボチボチ、更新していきます。
今回は、ダラダラと重い内容になるような気がします・・・。

“まる1年”
日本での仕事を休職し、1年が経ちました。
正直、自分を攻めるばかりの、精神的にしんどい1年でした。

モロッコに来る前、ボランティアとして活動することは、
日本で働くのと同じくらいのことをするのだと、意気込んで来ました。
そして、モロッコでののんびりとした時間の流れに、

“日本で働いている先生方は、忙しくしんどい思いをしているのに、
 自分はモロッコで、さぼっているのではないか・・・
 給料泥棒、税金泥棒と言われても仕方ないんじゃないのか・・・”

“体育教師なのに、自分ひとりで体育の授業もできないなんて、
 情けない・・・。”

“毎日語学勉強をしているけど、いつまで経っても成長しない・・・
 情けない・・・”

“言葉を流暢にしゃべれない自分は、モロッコ人にとって、
 わずらわしい存在ではないのか・・・。
 何かをやりたいと思って来たけど、迷惑しかかけてないんじゃないか・・・。”

こんな、ネガティブな思いがいつも自分の中にありました。
バカですね、私。
自分で自分を苦しめていたように思います。

そんな1年間で、自分なりに考えて見えた物を書こうと思います。

自分を苦しめた一番の原因は、
“授業を一人でやろうとしなかった、自分” です。
いつも一緒に過ごす同僚の先生に、教育実習生のように思われ、
時には自分の当てゴマのように、利用されているのではないのか・・・
そんな風に感じる毎日でした。

私がモロッコのとある中学校に通い続ける理由は、大げさですが
“授業の質を高めるため” です。
ということで、私が一人で授業をできるように、
同僚の先生に教育実習生のように扱われる毎日は、
疑問を感じる葛藤の日々でした。

そして、情けなく思われるかもしれませんが、私の出した答えは、
“モロッコの先生と一緒に授業をする”
というものです。
私一人で授業すると、言葉の問題で体育なのに活動の時間の少ない授業になってしまいます。
なので、同僚のモロッコ人の先生と一緒に授業をし、その先生の授業の中に、
日本人の私の考え方や、日本の教え方が少しでも入ればいいのかなと、
ようやく結論を出せました。

モロッコの中学校では、体育の先生が毎日授業に来て、滞りなく授業が行われています。
その中で、一教師ではなくボランティアとしての立ち位置を、
ようやく見つけ出せたような気がします。

日本の授業で“質を高める”ということと、モロッコで“質を高める”というのは、
視点を変える必要があるなと、半年間中学校に通って気づきました。
モロッコの先生方は、知識と経験を持っていて、どのように指導すればよいのか聞くと、
すぐに答えてくれるほど、しっかりと自信をもって教えてくれます。
そして、子供にもしっかりと説明し理解させています。
しかし、授業で説明が終わると、生徒の近くでアドバイスをしながら授業を過ごすわけでなく、
教官室や椅子に座って、子供たちは自習練です。
日本の先生とは、働き方が違うなとようやく理解できました。
さらに、自分の説明に自信を持っていて、生徒が体育の授業で技術を獲得できないのは、
生徒のせいだとし、授業で小さなステップを踏みながら指導することは、
今のところ見たことがありません。

日本での私は、生徒が技術を獲得できないのは、授業の展開や自分の説明が不十分だと、
自己反省をし続けていました。
週2~3時間の体育の授業だけでは、生徒には不十分と自分で諦めつつも、
いつも自分の授業に反省していました。
しかし、そのような考え方は、今のところモロッコの先生からは見つけられません。
ということで、未熟な私なりに、今後の授業では、
生徒に寄り添いながら授業のサポートをしていきたいなと、今さらながら心に決めました。

そして、先生が生徒にただ
“走って体操して、ウォーミングアップをしとけ”
と指示をだして、そのまま1時間授業が終わってしまうことが多々あります。
そんなときに、“生徒の子守り”というくらいの感覚で、
生徒が体を動かして楽しんだという経験を、一緒に作っていけばいいのかなと、
自分のボランティアの立場を“遊びのお姉ちゃん”といところに落ち着けました。

日本での授業の質を高めることと、モロッコでの授業の質を高めるのは、
目線を変えなければならないと、ようやく気付きました。

モロッコに来て、
“授業も一人前にできない体育教師の自分”を、
色んな角度から攻め続けてきました。
でも、“そんなことは必要ないかな”って、今は思います。

3月11日に日本で起きた地震に関して、私の周りにいるモロッコの人たちに、
いつも心配してくれる言葉をもらっています。
中学校では、授業を全クラスで中断して、日本に向けてお祈りの時間を設けてくれました。
週に数回行く、近所の女子サッカーチームで、練習が終わってから、
みんなが一斉に日本に向けてお祈りをしてくれました。
キャンプで折り紙を子供たちに教えた時、一人の男の子が
“日本に向けてお祈りをしよう!”
という声をかけてくれ、折り紙を始める前に、みんなが日本のためにお祈りをしてくれました。
近所の仲のいいモロッコ人の友達の家に遊びに行った時、福島出身の隊員を紹介し、
家族が被災した時の様子を伝えました。
すると、涙を流しながら、初対面の隊員の無事と、その家族の無事を喜んでくれていました。

日々、自分を攻め続けていた自分でしたが、モロッコ人と一緒に生活し続けた9ヶ月間で、
何か目には見えないものを築き上げているように思います。
“体育教師としてモロッコに行った奴が、授業もせずのんびり過ごしている・・・
 2年間の海外旅行のような日々で、給料もらって、贅沢な身分だね・・・“
そんな風に日本でしんどい思いをしている方には思われるかもしれません。
目に見えないものよりも、形ある物・・・。

でも、これからは自分を攻めることなく、胸を張って、
自分はボランティアをしていると伝えようと思います。
私がここで生活し、学校現場に足を運び続けることで、
遠く離れた日本を応援してくれる人が少しずつ増えています。
一度も会ったことのない私の家族に対して、
自分の家族のように安否を心配してくれるモロッコ人がいます。


今から1年後、私は日本の中学校で働いています。
“私はモロッコに何も残さず帰るんじゃないか”と、
不安な自分がいますが、モロッコの人たちと生活を共にし、
その中で、目に見えない何かが築き上げられることを信じて、
残りの1年弱、過ごしていこうと思います。
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by coffeeshopdabada | 2011-04-11 21:32 | 頭の中

mon état

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“状態”

随分と更新せず、何人かの心優しき方々に、“元気にやっているのか?”
そんな心配をさせてしまい、ごめんなさい。
私は、“はい、元気です!”
だけど、モロッコに来てずっと、何かを考え続けているので、こんな感じです。
ごちゃごちゃと、頭の中で考えていますが、モロッコには、
“自分の悩みというか、ぶち当たっている壁なんて、小さなもんだ”
そんな風に語りかけてくれる自然が沢山あります。
どこまでも続く空が見渡せること、
青く透き通った空、眩しい太陽、
動物園にでもいるかのように、間近に寄ってくる動物たち・・・
そんな自然の中に生かしてもらっている自分です。


ブログを更新しない日々が続くと、何を書くべきかすごく困る自分がいます。
ということで、写真に助けてもらいながら書いていこうと思います。

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先月末、ちょうど健康診断で同期隊員と集まる機会と誕生日が重なり、嬉しいサプライズがありました。
モロッコに来て半年、彼らと出会って1年未満。
そんなことは感じない、深いかかわりを持っている仲間です。
さらに、世界中に広がる同期からのメッセージも届けてもらい、
ここモロッコでも、
“自分って、愛されてるな・・・”
そんな風に感じる28歳です。
私、28歳です・・・。
確実に歳を重ね、動けない体育教師へどんどん近付いています。
へこたれることが多い私ですが、今年の目標、ようやく立てました。

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“人生は1度きり。楽しまなきゃ損である!!”

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“行け~!!
 失敗を恐れるな!
 魂込めてブッこめ~
 鉄人28号も、27号までは失敗作だったんだ!!”

目標や計画が無いと、何もできない私です。
そして、何のために何をするのか、具体的なビジョンが見えないと、何もする気にならない私です。
モロッコに来て毎日、一人前じゃない自分に歯がゆさを感じ、
モロッコ人に迷惑や手間をかけさせる自分が、めっちゃ悔しいです。
一人じゃ体育の授業もろくにできない、そんな体育教師。
悔しいです。
そんな自分を認めたくなくて、いつも苦しかった気がします。
だけど、今、“必殺技”を使います。
“ひらきなおり”
無力な自分ができること、
楽しみながら挑戦すること。
ようやく自分の中に目標ができました。
28歳の私。
真面目で不器用な自分。
唯一の運動神経も衰えている自分。
だけど、また生まれ変わろうと思います。
自分次第で引ける、心の中のスタートライン、
今からスタートします。
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by coffeeshopdabada | 2011-02-03 10:32 | 頭の中

l'ami

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“友達”

年末に、日本から友達が遥々遊びに来てくれた。
そして、日本から買ってきてもらいたいものをメールでお願いしていた。
5人の友達が、私がお願いしたものとそうでない物を、スーツケース一杯に持ってきてくれた。
合計の重さ
・・・
50kgを越えました。

モロッコで手に入らない物、ソース、みりん、もち、うどん、そばなどの、重たいもの。
自分がお願いしていたものの、はるばると運んでくれてありがとう。
それだけでなく、思いもよらない
日本の友達からのメッセージや、差し入れ。
一緒に働いていた先生方の、醤油がついたメッセージカード。
手作りの茶わんや、料理をあまりしない私への、簡単な日本食。
私の趣味の本。
日本の今を知るための雑誌。

全てを並べて見て感じたこと。
泣きそうになるくらい、みんなの優しさを感じました。

こんなに多くの物を一気に手に入れたことは、今までにありませんでした。
何か、独り占めしてるみたいで、心の小さい人間のように感じてしまいましたが、
普段お世話になっている方々に、お礼の気持ちを込めてお裾分けしようと思います。
そして、いつまでも自炊をしない私ですが、みんなが運んできてくれた物を、無駄にすることのないように使います。
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by coffeeshopdabada | 2011-01-05 08:58 | 頭の中

Le match

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“試合”
サッカーの試合を見に行った時のこと。
試合終了と同時に、審判の周りに警察がつめ寄り、審判を守るように控室に戻る。
試合後のあいさつなどなし。
何だか、スポーツで養われる、スポーツマンシップというか、スポーツの持つさわやかさが、少し減った感じがして寂しかった。
見に行ったリーグは、モロッコの2部リーグのようで、日本の大学男子サッカーの方が、間違いなくレベルが高い。
社会人リーグとして、地域の顔となり、スタジアムに市民が応援に来る。
そんな、地域密着のサッカーの雰囲気を体験し、久々にサッカーがしたくなった。
気持ちとは裏腹に、体はなまり、重く感じてくる今日この頃・・・。


さて、試合とは、選手の能力をのばす、最高の練習方法だと私は思う。
私の活動でも、試合のようなものが先週あった。
“日本の小学校との遠隔授業”
モロッコ人夫婦に参加してもらい、3人が、日本の小学生に向けて、モロッコの紹介をした。
モロッコをどう伝えるのか、考え準備して臨む。
ご夫婦と事前に打ち合わせをして、本番ではフランス語の通訳をする。

やはり、試合では試合でしか経験できないものがある。
事前に準備しておいても、本番になると何かが違う。
そんな中で、実際に行動し感じること、必ず自分の力になる。
そんな風に感じた、1時間の授業でした。

今後も続ける“遠隔授業”
自分のフランス語を試す、練習試合になりそうだ。
試合に向け練習し、試合で感じたものを改善し、次に臨む。
こんな“試合”は、自分の考え次第でたくさん組めそうだ。
節目となり、自分を高められる、そんな“試合”を1戦ずつ全力で戦いたいと思う。
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by coffeeshopdabada | 2010-10-18 01:40 | 頭の中

Le changement

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“変化”

久々の更新です。
活動に、ゆっくりと近づいています。

“活動が始まった!!”
そんなことを言た自分と、
“活動らしい活動を何もしていない”
そんな風に考える自分が、自分の中でケンカをしています。
でも、そんなケンカも終わりそうです。

さて、正直ここ数週間は、精神的にしんどい日々でした。
“活動が始まった”、そうみなさんに言ったため、
“早くモロッコの子供たちの写真を載せたい”
そんな焦りを感じていました。
でも、具体的な活動は、まだ始まっていません。

中学校に毎日足を運び、体育の授業の見学と、簡単な指示をする。
そんな1週間が終わり、次の1週間“学力テストの監督”。
ということで、モロッコの授業の様子を伝えるのは、まだ時間がかかりそうです。
そんな日々に感じたこと、そして、自分への慰めの言葉。
“モロッコはモロッコである。
 私が何もしなくても、世間は何も問題なく回っている。
 なのに、私は何を焦っているのだろう?
 モロッコの人のペースに合わせて、自分ができることをすればいいだけだよね。
 私はボランティアである・・・”

そんな風に思えるようになってきた。
“モロッコでの自分の存在価値”
そんなデッカイものを求めていた自分が生み出した苦しみ。
今は乗り越えられた気がする。

最近家で進めたこと。
・日本の小学校との遠隔授業計画
 10月13日00時30分から45分ほどの予定。
 いつもお世話になっているご夫婦にも参加してもらって、モロッコの紹介をします。
・体育講習会に向けた資料準備
 先輩隊員が開催する講習会に、主催者側の一員として参加することに。
 そこで、アルゴリズム体操をデモンストレーションすることに。
 同僚の先生の助けのおかげで、フランス語の資料が完成しました。
 10月26日にフランス語で指示ができるよう、これから特訓です。

こんな風に書くと、しっかり活動していますね、私。
だけど、頭の固い私は、
“モロッコに来ても、日本人とばっか仕事してるじゃん・・・。
 そんなの違うんじゃないのか?”
こんな風に感じていました。
確かに、モロッコの学校現場には、まだ何もしていない。
だけど確実に、モロッコの地に住んでいるからこそ、今やっていることができている。

先週末は、審判講習会に参加。
国際審判も生み出すほどの、本格的な組織でした。
そんな場所にも連れて行ってもらい、それをどう生かすか。
考えて行きたいです。

少しずつ、形では無いもの・・・。人間関係なのかな?
何か分からないけど、広がっているような気がします。
自分へ一言。
“ぼちぼちいこか”
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by coffeeshopdabada | 2010-10-11 01:22 | 頭の中

le malentendu

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“誤解”

言葉が不自由な今、日本以上に“誤解”を生まないようにと思う日々。
学校現場に足を運びだして、毎日自分を責める日々でした。

中学校に足を運ぶも、授業中の活動は草抜き。そして、軽いランニングとストレッチ。
それで終わる。
気温が高く、暑い日は、草抜きさえもせず、日陰で1時間生徒は座っている。
教師は、おしゃべり。
来客が来れば、生徒はほったらかしで打ち合わせ。

こんな数日が続く中、私の頭の中は葛藤。
モロッコの体育の先生は、真面目に働くって聞いたのに・・・。なぜ?
しかも、1日に1人の体育の先生が担当する授業は2時間~4時間。
日本のように、1日中学校にいるわけでなく、授業の時だけ行く。
そんな少ない仕事量を、ただ見学するだけの私・・・。
なのに、疲れは人一倍以上。
午後から家で過ごす。
日本では、職員室の椅子にすわることもできないくらい、毎日忙しく仕事をしている先生がいる・・・。
そんなことを想像すると、私はここで何をしているんだろう・・・。
自分がさぼっているみたいで、そんな自分が嫌になる。

そんな日が数日続いた。
でも今日、ゆっくりとモロッコの先生と落ち着いて話をした。
自分が活動しようとしている内容。
そして、ひっかかっていること。

ゆっくり話すことで、やっぱり理解できることが多い。
なんで草抜きだけの体育なのか?
夏休みが2ヶ月あって、その間は生徒は運動をしていないだろう。
だから1~2週間は、体を慣らす期間らしい。
更に、以前“次の時間は、授業やってみて”って言われて断ったことに関して聞いてみた。
私は、授業を丸投げされたのかと思い、“そりゃないだろ”って思って断った。
体育の1時間は、私の中で重要で、何の意図も分からず、引き受けるのは無理だった。
でも今日、“今は体を慣らすだけ・・・”と聞き、明日は私が少しすることになった。

“誤解”って書いたけど、話すことの重要性を今、すごく感じている。
言葉が不自由で、伝えるのに時間がかかる今。
ゆっくりとよりそってくれるモロッコの先生の存在が、ものすごくありがたい。
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by coffeeshopdabada | 2010-09-29 08:55 | 頭の中