カテゴリ:モロッコの街( 4 )

un homme

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“ある男”

写真は、インズガンという大きな市場のある街の
タクシー乗り場の写真。
ここは、庶民の買い物の街ということで、
めちゃくちゃ活気があります。
また、交通の拠点ということで、
交通量と人の数がすごく多い場所です。
正直、この場所はずっと怖く感じていて、
あまり使いたくない場所でした。
が、今年度は、毎日と言ってもいいほど、
この場所に足を運んでいます。
ここを拠点に、毎日の活動先へ行っています。


さて、この場所で“ある男”にあったのですが、
モロッコの通勤・通学ラッシュは、
バスやタクシーを捕まえるのがとても大変です。
この写真のように、沢山のタクシーが集まる場所に、
人も密集します。
しかも18時ともなると、日がくれ出し薄暗くなります。
そんな中、誰もが我先にと、順番なんか無視して席の取り合いです。
私、その戦いに参戦できるほどの度胸がありません。
ということで、ずーっとタクシーを待ち続け30分は経過した頃、“ある男”にこの場所で出会いました。


“ある男”の彼は、この近くのバス会社で、荷物を管理しているおじさんです。
おじさんは、あるとき外国人である私に、本来なら請求しないはずの手数料を私に請求し、
私は少し腹を立てながら、話をしたことがあります。

私:なんでみんなお金を払ってないのに、私だけ払うの?
彼:他の客は、バスの乗り継ぎで、ここから乗る客じゃないからだ。
私:この会社のバスに乗るとき、一回も払ったことないのに、何で?
彼:まぁいいから払え。
私:マラケシュから乗るとき、いっつも払ってないよ!!
彼:まぁいいから払え。次回からただにしてやるから。
私:・・・

こんなやり取りのあった“ある男”です。
が、そのやり取り以来、彼とは会った時には挨拶し、約束通りというか、
それ以来お金をとられることはありません。

そんな彼が、夕闇にくれていく、薄気味悪いタクシー乗り場で、明るく挨拶してきます。
私は、正直嬉しくない気持ち・・・。
自分がのりたいタクシーを彼に告げると、彼は、私のためにタクシーを探し始めました。
外国人から金を取ろうとする、いやらしい“ある男”だったはずの彼は、何とも親切な彼へ。

そして、数分後、私の乗りたいタクシーがやってきました。
しかし、争奪争いが激しい通勤・通学ラッシュのため、タクシーはすでに満席。
諦めた私の横で、“ある男”は戦います。
後部座席に乗っていた学生を引っ張り出し、
“この女性を先に家へ帰らせてやれ!!”
と言いながら、彼の場所を私へ譲らせました。

なんとすごい力技。
しかも、学生の彼も、反抗しない・・・。
なぜなんだろう???

その上、タクシー代は“ある男”の彼が払ってくれました。

私、戦わずして席をいただきました。
ありがとうございました。

でも、何だかおかしな気持ちです。


モロッコで外国人として生活していく中で、損すること。
お金をぼったくられること。

得すること。
一度仲良くなると、親切にしてもらえるとこと。
そして、外国人だから常に目立って、かわいがられること。


“ある男”
ずっと前に取られたお金は、彼の親切な行動でちゃらになりました。
そして、モロッコ人の気前よさと、正義感に助けられた出来事でした。
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by coffeeshopdabada | 2011-10-27 00:46 | モロッコの街

Fèz

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“フェズ”
モロッコでの生活も、7ヶ月が経過しました。
この間、モロッコ国内を旅行することも多く、今さらながらアップしようと思います。
“フェズ”は9世紀、モロッコ最初のイスラム王朝の都でした。
城壁で囲まれた街の中には、当時、モスクと神学校が次々と建ち、
人々は、先住民であるベルベル人、
チュニジアからの移民とスペインからの移民を受け入れたそうです。
そして、ここを拠点にして、モロッコ全土にイスラム教が広まっていったそうです。
その後、首都はマラケシュに移り、再度13世紀にフェズを首都としたそうです。
16世紀には、マラケシュに首都が移り、その後首都がフェズに戻ることはありませんでしたが、
信仰、芸術、商業の中心の街として、今でも活気あふれる街です。
この門を入ると、昔ながらの街並みが続き、迷路のような路地が続きます。
その中では、何か深みのあるような街の雰囲気を味わえます。

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フェズの伝統工芸は、刺繍に織物、焼き物。
どれも手作りで、手間がかかっています。
刺繍は、裏表のガラが同じになる縫い方です。
刺繍や織物は、お土産に喜ばれそうな品々です。


お店の中に、山と積まれた織物。
どれを選ぶか、一苦労です。
選びながら、頭にどうやって巻くのか、プチ講座を開いてもらい、そんなことをしていると、あっという間に時間が経過します。





焼き物は、重くてかさばるので考えものです。
フェズの窯を見学に行きましたが、
そこで働いている人たちは、
“公務員”とのことでした。
国の代表産業を、国が守っていこうとしているのですね。


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フェズの革製品は有名。
その製造工程を見ることができました。
なめし革染色職人街。
個人的に、フェズで1番の迫力を感じ、めちゃくちゃ大きなエネルギーを受けました。
職員さんに説明を受けたものを、ここにメモしておこうと思います。
①塩水で3日間
  革に着いた毛をとるためでしたかね??
  日にちが経ってしまって、忘れた。誰か教えてください。
  ここでとれた毛は、死んでからとった毛なので、毛皮にはならず、
  クッションや、マットの中に入れて使うそうです。
②石灰水で10日間
  革を柔らかくするためにアルカリ性にするそうです。
③鳩のフンで5日間
  アルカリ性になった革を中性に戻すため、自然の知恵をつかっているのですね。
  ただ、そんなに大量の鳩のフンは、一体どこで作られるのでしょうか・・・?
④機械で1日
  皮を機械で洗う。
  昔、機械が導入されるまでは、川で5日間かかっていたそうです。
⑤日の当るところで数日
  皮を干して乾かす。
  日数は、季節によってかわるそうです。
⑥染色壺で25日。
  染色には、天然素材が使われているそうで、
   赤・・・ベニバナ
   青・・・インディゴ
   黄・・・サフラン      だそうです。
  私、どんな花なのか、どんな物質なのか知りません・・・。
⑦干すために、数日
⑧仕上げのオイル塗り
 ひまわりオイルを塗って、革にバリアをはり、革の光をだすそうです。

以上の工程で、最短でも1ヶ月半かかる工程です。
全てが人の手で作られている。
製品に対して、大切に使おうと改めて心に決めました。

ここで働く人たちも“公務員”だそうです。
このなめし革職人街で働く全ての人が、“公務員”ということです。
モロッコを支える産業ということがわかります。
  
ただ、染色に使われた水は川に垂れ流し・・・。
環境のことが気になります。


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こんな風に毎日、肉体労働。
どれだけ大変なんだろうと想像します。

最後にひとつ、フェズに住む方に聞いたこと。
「フェズの街に生まれ育った若者は、ほとんどが城壁の中へ入ったことがないそうです。
 幼いころから、城壁の中は危ないから行かないように、親から言われているそうです。」

国を支える産業。
しかし、地域の人からは偏見を受けているのではないのか・・・。
そんなことを想像しています。
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by coffeeshopdabada | 2011-02-06 21:31 | モロッコの街

Le désert

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“砂漠”

少し前のことになるけど、サハラ砂漠に友達と行ってきた。
長旅の疲れなどが、ようやくなくなり、写真を見ながら振り返ってみる。
あらためて感じることは、“きれいだった”ということ。
この2枚の写真は、お気に入りの写真。
1枚目は、朝日とラクダ引き
2枚目は、友達が撮った、朝日と子供

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自分の中に、イメージしていた“砂漠”を、ようやく訪れることができました。
世界中に存在する“砂漠”のなかで、こんな風にさらさらの砂からなる“砂丘”は、限られたところにしかないのです。
多くは、草木の生えない荒れた土地に、岩や砂礫がひろがっている。
そんな荒れ果てた大地に吹く風で、小さな砂が限られた場所に集まり“砂丘”になる。

以前、初めて訪れた荒れ果てた“砂漠”は、生きる厳しさをもろに感じた。
しかし、今回訪れた“砂丘”は、生きる厳しさというより、美しさを感じた。
砂漠に生きる人たちにとっては、“砂漠”も“砂丘”も、厳しい環境であることに変わりないだろうに。
そんなことを考えていると、日本で考えていた“環境問題”のことを思い出した。

日本にいる時は、テレビや新聞で、嫌になるほと“温暖化”“砂漠化”という言葉を耳にした。
モロッコに来てどうだろう。
テレビを見ても、内容が理解できない。
世の中では、今一体、何が起こっているのだろう?
全くわからない・・・。

日本でよく耳にした、
“そこに住む人たちは、生活に必死で、環境のことなんて考えてる余裕がない”
変な話だが、異国に住む自分が、今の生活に必死なことに気づく。
毎日、言葉が思い通りに離せないもどかしさに、一喜一憂している自分。
モロッコでの自分のできることを見つけようと、もどかしくする自分。
今の自分、生きるのに必死です(笑)
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by coffeeshopdabada | 2010-12-04 06:54 | モロッコの街

OUDAYA

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OUDAYA(ウダイヤ)
首都ラバトで、ホームスティしている町の名前です。
城壁に囲まれたような感じで、遠くから見ると“お城”のような町です。
今はバカンスということもあって、観光客が家の前までしょっちゅう来ています。
ウダイヤの中は、道がクネクネしていて、よく迷います。
最近は、友達の家に迷わず行けるようになってきましたが、複雑です。
城壁(!?)を抜けると、すぐに海。
この砂浜で、ビーチサッカーを何度かしました。
今日は、日曜日ということで、家のアブデルモリーという男性24歳と、近所の親戚女性と3人で海岸に行きました。
軽い気持ちで、寝起きの私は出発。
が・・・、
砂浜を4往復。
更に、腹筋・腕立て・スクワット、筋トレの嵐。
帰り道、そんなにきれいでもない海?川?に3人で入ることに・・・。
寝起きの私は、思考停止。
なすがまま、お付き合いしておきました。
決してきれいではない水・・・。
だけど彼らは“素敵だろ!!!”ってな感じで自信満々。

私はきれい好きなのかな!?
ここでは楽しんだ者が勝ちなのか??
色々と潔癖な日本人、自分が、異常なのか正常なのか分からなくなっています。
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by coffeeshopdabada | 2010-07-12 07:51 | モロッコの街