Le poulet
“鶏”
スークと呼ばれる、市場では、たいてい“鶏”のにおいがする。
友達が、スークで“鶏を1匹買いした”、そんなことを聞いていたが、こないだ初めて自分も買った。
衝撃で、思わず目をそむけたくなったが、じっと見たいと思った。
まず、自分がさばいてもらう1匹を選ぶ。
小さい方が美味しい、そう聞いたので小さいのにした。
はかりで重さを測り、18DHと言われた。
日本円にして、180円。
1kgちょいの鶏がこの値段。
値段のことを考えている間に、アッと言う間に鶏の首は切られ、痛みにバタバタしていた。
思わず目をつむろうとしていると、この入れ物の中に放り込まれた。
しばらく鶏はあばれ、切りつけられた首から、血が流れ出、血抜きをしていたようだ。
その後、足を持たれた鶏は、熱湯につけられた。
少し暴れる鶏も、手慣れた様子でしばらく熱湯につけられる。
熱湯のせいで、羽がかなり抜け、さっきまで動いていた鶏は、もう動かない。
熱湯の後は、水なのかな?
違う液体につけられ、羽はきれいに無くなった。
ほんの数分前まで生きていたのに・・・。
今はもう、スーパーで見慣れた“鳥肌”状態になりました。
きれいになった鶏を、最後に包丁で作業。
内臓を取ったり、足を切ったり。
これが“命をいただく”ということ。
日本ではこんな様子は見れない。
見る環境が無い。
現実を受け止めるだけの、自分がいなかった。
モロッコに来て、動物の命をいただくことを日々近くに感じる。
最後に、家に持って帰った鶏は、お酢と塩だったかな?
臭みをとる作業をして、次の日までねかせました。
by coffeeshopdabada | 2010-11-29 09:51 | 生活の中のモロッコ