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le malentendu

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“誤解”

言葉が不自由な今、日本以上に“誤解”を生まないようにと思う日々。
学校現場に足を運びだして、毎日自分を責める日々でした。

中学校に足を運ぶも、授業中の活動は草抜き。そして、軽いランニングとストレッチ。
それで終わる。
気温が高く、暑い日は、草抜きさえもせず、日陰で1時間生徒は座っている。
教師は、おしゃべり。
来客が来れば、生徒はほったらかしで打ち合わせ。

こんな数日が続く中、私の頭の中は葛藤。
モロッコの体育の先生は、真面目に働くって聞いたのに・・・。なぜ?
しかも、1日に1人の体育の先生が担当する授業は2時間~4時間。
日本のように、1日中学校にいるわけでなく、授業の時だけ行く。
そんな少ない仕事量を、ただ見学するだけの私・・・。
なのに、疲れは人一倍以上。
午後から家で過ごす。
日本では、職員室の椅子にすわることもできないくらい、毎日忙しく仕事をしている先生がいる・・・。
そんなことを想像すると、私はここで何をしているんだろう・・・。
自分がさぼっているみたいで、そんな自分が嫌になる。

そんな日が数日続いた。
でも今日、ゆっくりとモロッコの先生と落ち着いて話をした。
自分が活動しようとしている内容。
そして、ひっかかっていること。

ゆっくり話すことで、やっぱり理解できることが多い。
なんで草抜きだけの体育なのか?
夏休みが2ヶ月あって、その間は生徒は運動をしていないだろう。
だから1~2週間は、体を慣らす期間らしい。
更に、以前“次の時間は、授業やってみて”って言われて断ったことに関して聞いてみた。
私は、授業を丸投げされたのかと思い、“そりゃないだろ”って思って断った。
体育の1時間は、私の中で重要で、何の意図も分からず、引き受けるのは無理だった。
でも今日、“今は体を慣らすだけ・・・”と聞き、明日は私が少しすることになった。

“誤解”って書いたけど、話すことの重要性を今、すごく感じている。
言葉が不自由で、伝えるのに時間がかかる今。
ゆっくりとよりそってくれるモロッコの先生の存在が、ものすごくありがたい。

by coffeeshopdabada | 2010-09-29 08:55 | 頭の中