Le Japon

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“日本”

1年9カ月ぶりに日本へ帰ってきました。
日本でキョロキョロしている、超田舎っぺの私です。

2日間の帰国手続き、健康診断、研修が終わりました。
“これからは一切JICAはお世話をしません!”
その言葉が、日本社会へ復帰するべき事を意識させてくれました。

東京は都会ですね。
首が痛くなるほど高いビルがひしめきあっていて、病院に行くのも一苦労です。
携帯を契約するのも、知識がなくて意味が分かりません・・・。
日本の生活は複雑です。
日本人復帰に向けて頑張ります。

さて、成田空港に着いたとき、寂しかったです。
本当に寂しかったです。
モロッコに1年9カ月いたことが、全くの夢のようで、数日前まで日本で働いていたように感じます。
モロッコで出会った人たちのことを、一瞬で忘れてしまいそうです。
それが本当に寂しいです。
あんなに当たり前のように毎日一緒にいた大好きなモロッコ人。
それなのに、遠い昔のことのように感じるし、嘘だったかのように感じるし、モロッコでの1年9カ月は一体何だったんだろう・・・。
成田で泣きそうになりました。

モロッコ人に1度聞かれた事がありました。
“日本とモロッコを比較してみて、何か教えて~”
私が応えたのは、
“同じ地球に住んでいるとは感じないから、比較できない・・・”
こんな風に答えました。
今感じること・・・
全くその通り。
人々は朝から早足で歩いています。夜中になっても電車には人が沢山います。
電車に乗るのに、人とのもみ合いはありません。
お店には美味しそうなもの、日本食だらけです。
何でも高く感じる商品価格です。もっとモロッコでイチゴ食べてくればよかった。
街中砂ぼこりはまっていません。車は停止線で停まっています。
エスカレーターがしゃべっています。人はしゃべっていません。
道端で抱き合って挨拶している人がいません。買い物もおしゃべりがなく、せかせか買って出て行きます。
接客が気持ち悪いくらい丁寧です。
時間がなく急いでいる人達は、走っています。

久しぶりの“日本”。
今は何もかも新鮮です。感じることを楽しみたいと思います。



明日、2年前まで働いていた職場に行きます。
いよいよ復職です。
日本社会で働くこと、決して簡単じゃないと思います。
だけど、2年間で私の心は豊かになったと感じています。
そんな自分が子供たちとどんな風に関わっていけるのか。
これからの土台となる2年間だったと言えるよう、生かしていきたいと思います。

明日の朝、JICAで出会った友達とお別れします。
モロッコかぶれせず、人様に迷惑をかけないよう社会復帰を目指します。
日本の知らないことをたくさん知りたいと思うようになったし、日本の生活をこれからは楽しみます。

それでは、急ぎ足の締めくくりになりましたが最後のブログにします。
今までたくさん元気をくださったみなさん、本当にありがとうございました。
日本で直接会って、おしゃべりしましょう。
それでは、これからも宜しくお願いします。
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# by coffeeshopdabada | 2012-03-23 01:10 | 頭の中

Ma famille

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“マイ ファミリー”

振り返ればすでに家を引き払ってから、10日が経ちました。
首都ラバトでの報告会、大使館、教育省へのあいさつなど、3日間でこなし帰国の寂しさなど感じない毎日でした。
週末は最後に小旅行、ソフトボール大会などに参加し、最後にモロッコを満喫しました。

ラバト生活で一番心に残った事は、一緒に日本で訓練を受けモロッコに渡り、1年9カ月家族のように過ごした同期隊員が準備してくれた送別会。
私たちの同期は9人。そのうち4人が4月から復職するため、任期が他の5人よりも3カ月短く、彼らをモロッコに残して先に帰国します。
同期を見送るということは、おそらく帰国する準備で忙しい帰国隊員よりも、今回の帰国に対して多くの事を感じるのじゃないかな・・・と感じています。

彼らは、送別会の準備のため、帰国隊員の報告も聞くことができませんでした。
私たちの報告会が終わり、送別会が始まると、彼らがどれほど私たちのために心をこめて準備してくれたのかが伝わる素敵な送別会を開いてくれました。
本当にありがとう。

二本松で毎日勉強した2ヶ月間。
ラバトで初めてアラビア語を勉強した1ヶ月間。
誰もがはじめは簡単じゃなかったモロッコ生活。
活動に誰もが悩んだ1年目。
別れを意識し出した2年目・・・。

実に充実した2年間を一緒に過ごしてくれてありがとう。
みんなの支えがあったから私は2年間過ごせたよ。
みんなが楽しい事いっぱいしてくれたから、仲良くなれたよ~。
悩みながらも一緒に過ごせたこと、みんなの支えがなければどうなってたことか・・・。
本当に家族のように感じる同期との出会いに感謝しています。
6月末、日本で全員集合できるはず。
日本でみんなの帰りを待ってます!!
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# by coffeeshopdabada | 2012-03-23 00:41 | 頭の中

Le Berbère

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“ベルベル人”

写真はベルベル人の伝統衣装。
お別れ会のため小学校に行くと、女性の先生が着せてくださいました。

モロッコの先住民を“ベルベル人”という。
モロッコ国内には4種類のベルベル人がいるそうで、彼らの母語はアラビア語ではなく、さらに同じベルベル人と言っても違う言葉を話しているそうです。

私の住むモロッコ南西部は、ベルベル人のなかでも“テシラヒット”と呼ばれる人たちで、アラビア語もフランス語も通じない人たちもいる。そんなベルベル人の中で、一番お世話になったのが大家さん一家。
“インナ”
いつも大家さんの家に遊びに行くと、笑顔で迎えてくれる“インナ”こと お母さん。

私が日本へ帰るということで、食用アルガンオイルを手絞りでしぼってプレゼントしてくださいました。
アルガンの実を40kgほどは使っただろう、ペットボトルに1L一杯にしてプレゼントしてくれました。
インナとは、言葉が通じませんでしたが、いつも優しく自分の娘のようによくしてくれていました。
インナがオイルを挽きながら、私のことを色々と思ってくれていたんだろうなぁ~。
そんな風に考えると、本当に嬉しいです。

モロッコの家を引き払って、住んできたところを離れた時、一番に泣いたのがインナとのお別れ。
言葉が通じないのに、簡単なことしかしゃべってないのに・・・
何でだろうな~。

今もインナとの別れを思い出すと涙が出ます。
人とのつながりは言葉じゃない・・・、それがこの涙だったのかな~。
いつも美味しいタジンやクスクスを食べさせてもらってありがとう。
数年後モロッコに来たいなって思ったのは、インナの存在かなぁ。
インナとの別れの時、モロッコに戻って来たいって思いました。
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# by coffeeshopdabada | 2012-03-23 00:18 | 生活の中のモロッコ

L'équipe

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“チーム”

1年8カ月の任地生活で、もっとも時間を費やした事は“語学”です。
しゃべれなきゃ、仕事もなにもできたもんじゃない・・・。
海外に住めば、自然に外国語がしゃべれるようになる・・・。
そんな夢みたいなこと、誰が言いだしたんだろう・・・。
全くの嘘。勉強しなきゃしゃべれないまま・・・。

この写真は、私が一緒に勉強を続けてきた“チーム”です。
中央が先生です。先生は語学だけじゃなく、知識が豊富で、授業中のメインは“雑談”という日が多かったです。
とは言え、雑談と言っても高尚な雑談で、モロッコの事やイスラムの事を理解する有意義な時間でした。
一緒に勉強をしたSV(シニアボランティア)さんが、知識と好奇心の溢れるかたで、おかげでいつもいつも知ることばかりで、語学+新たな学びができることが最高に楽しかったです。

この先生との授業も残すところ明日の1回。
日本に帰ると、フランス語から離れてしまうだろうなぁ。
そして、刺激的な授業ももうなくなってしまうなぁ・・・。
寂しいです。

日本での目標のひとつ。
モロッコで出会った人とコンタクトを細く長くとり続ける。
ここでの出会いを失くしたくない。
そして、フランス語とのつながりも切りたくない。
日本の生活に戻れば、決して簡単じゃないことは理解しているつもりです。
でも、私の目標の一つにしたい。

一緒に勉強できる仲間、先生との素晴らしい出会いがあったので、私のモロッコ生活が成り立った。
本当に感謝しています。
明日の最終授業、何の“雑談”しようかなぁ。
宿題も出ているけど、“雑談”希望します。
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# by coffeeshopdabada | 2012-03-08 07:23 | 活動

La larme

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“涙”

またまたこの時期がやってきました。出会いあれば別れあり。
モロッコの皆さんとの別れを、日々意識しています。

振り返れば、2年前の今頃、中学校で、同僚の先生方や子供たちの前で涙を流したな・・・
そんなことを思い出しています。そして、今も・・・。
私は人生で一体どれだけの涙をながすんだろうか・・・。
涙腺の弱い自分が嫌だなと思うと同時に、涙を流すほどの関係をみなさんと築けたことが幸せだったなと、ふとそんな幸せをかみしめています。

今日、モロッコで1年8ヶ月間籍を置いていた教育委員会で、自分のやってきたことを報告し、モロッコでの活動もほぼ終わったかなと、一息ついているところです。

上の写真は、私の人生で大きな出会いと言い切れる、いつも私を応援してくれている方から、日本を発つ直前にいただいたメッセージです。
モロッコの家にずっと貼っていて、心の支えになった大切なものです。
でも、帰国の荷物を作る中で、モロッコの先生に思い出の品としてプレゼントすることに決めました。
フランス語で、先生方が何となくわかるよう意味を添えてプレゼントしました。

“七転八起 なんとかなる・・・ どんなに長い雨も いつかはやむ”

今の私に、ずしっと響く言葉です。
この2年間で、どれだけ私は転んだのでしょうか・・・
今、モロッコを去ることが目前になり、気を張り続けていた自分に、ようやく気付くことができています。
振り返ると、1年目は、本気で日本に帰りたいと思って、泣いたこともありました。
自分の無力さに、毎日毎日もどかしく、歯がゆく、悔しい思いをしました。

でも、転んだ私を、いつも優しいモロッコの人たちが助けてくれました。
だから今、私はまた泣いています・・・。

海外に生活し、現地の皆さんと生活し、仕事のようなことをすることは、想像以上に厳しい物でした。
特に、私のように語学の乏しい人間にとっては、今さらですが、
“よく そんなんで 海外に暮らそうと決意したな・・・”
と、何も考えていなかった当時の能天気な自分を、“すごい!!”と我ながら感心します。

日本で働くことも、違った意味で厳しいですが、この2年間、異国の地で大きな経験をできたことは、本当に大きな経験だと感じています。
そして、モロッコの小学校に、同僚として付き合ってくれる仲間が出来たことが、日本に帰る自分の大きなお土産かなと思います。


このブログも、そろそろ終わりかなと考えています。
あと数回更新して、終わりになると思います。
いつも離れたところから応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。


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みなさんが応援してくださった“ダバ”は、今、モロッコで出会った方々と別れるのが寂しくて泣いています。
まだまだ未熟で、無力だなと感じますが、無事、笑顔で帰れそうです。

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決して、どこの学校でも活動がうまくいったわけじゃないです。
ま、仕方ない。
でも、未熟なりにもがきながら踏ん張りました。
そんな思い出を持って、日本へそろそろ帰ります。


あと数回、ブログは更新しようと思いますが、今回はこれで・・・。
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# by coffeeshopdabada | 2012-03-01 08:10 | 活動